リボ払いはヤバイ【リボ払い地獄から抜け出す方法】
リボ払いとは
リボ払いとは、クレジットカードの支払方法の1つですが、簡単に言うとクレジットカード会社が仕掛けた罠です。
そしてカードローン、消費者金融などの借金は全部リボ払いです。
リボ払いは月々の支払いが一定だから管理しやすいというメリットとも思える側面がありますが、クレジットカード会社は様々な甘い言葉や可愛いキャラを使って、無知な人をリボ払いに引き込もうとします。
リボ払いは月々一定額を支払うサブスクのようなものなので、借金地獄とは関係ないのではないかと思ってしまうかもしれません。そこで、リボ払いの危険性(デメリット)を挙げていきます。
リボ払いの危険性(デメリット)① 超高金利
リボ払いの金利は一律15%です。消費者金融で100万円以上借りた場合の上限の法定利息と同じです。
例えば50,000円の買物をして月々5,000円を返済した場合、総利息金額は3,752円で、総返済金額は53,752円。
これだけ見るとそんなものかと思います。しかし、リボ払いは残債が残っている限り永久に続きます。
つまり、返済中にカードを利用すると残債と合算され、そこに利息が乗ってきます。カードローンの増額と全く同じ仕組みです。
しかしリボ払いの一般的な限度額50万円まで使って月々12,000円を返済した場合、総利息金額は210,697円で、総返済金額は710,697円にもなります。
しかも返済回数は60回(5年間)にも及び、総利息金額は借りた金額の42%にもなります。
月々12,000円の支払いのうち、初回の支払いでは利息が6,250円、元金充当が5,750円にもなり、6割が利息という絶望的な状態になります。
こんな支払いをしていたら元金は全然減らないので、完済までに6年もかかってしまうことになります。ムダな21万円の利息を6年間もかけて払い続ける馬鹿々々しい話です。
因みに、600円のタバコを1日1箱吸っていると月々18,000円の出費です。これは50万円の35回払いに相当し、総利息金額は118,042円、総返済金額は618,042円の計算です。
しかもタバコを止めない限り、この支払いが永久に続きます。リボ払いよりも実は馬鹿々々しい出費ですね。
だからリボ払いを利用するには少額の範囲でするべきです。リボ払いの本当の闇は、高額利用したときに現れるので、少額利用では問題ありません。
リボ払いの危険性(デメリット)② 支払が管理しやすいは嘘
口座の残高や財布の中身が減ったときは、節約して給料日まで乗り切ろうと思うのが普通です。
しかしリボ払いの場合、月々一定額の支払いのため「今月は残高が少ないから使うのはあと1万円だけにしておこう」といった危機管理が機能しません。
リボ払いでは「限度額までまだ余裕がある」と思い、またカードで買物をしてしまうかもしれません。
限度額は残高ではなく負債額だという認識が麻痺してしまうんですね。追加で利用すればするほど残債に上乗せされて元金充当の割合が少なくなり、利息が増えていきます。
結局、今いくら使っていて毎月の返済状況が全く分からなくなっていくのです。分かっているのは毎月の支払額だけ。
でもその内、利息と元金の割合も分からなければ、いつまで払い続ける必要があるのかも分かりません。
リボ払いの危険性(デメリット)③ 常習化と中毒性
全ての人には当てはまりませんが、リボ払いを多用する人は、大きな額の買物はリボ払いをして生活の一部になっている可能性があります。
ツケがどんどん溜まっていくけれども毎月の支払額は同じということから中毒的になっていき、浪費を繰り返してしまいます。
カードの限度額が来てストップすると、新たなカードを作って同じことを繰り返すことになります。
そうなると、カードが作れなくなるまで続き、リボ払いの総額は数百万円という最悪な事態になってしまいます。
最初は月々5,000円でしたが、気が付けば数百万円を超えるの借金に。
リボ払いのメリット
リボ払いのメリットはありません。ポイントが貯まってお得なんて甘いキャッチフレーズがありますが、ポイントが何倍になろうがそれ以上に高い利息を払っているから実際には絶対にプラスにはなりません。
仮にポイントを多くもらって翌日完済しようとしても、リボ払いを選んだタイミングで手数料が発生するので、プラスにはなりません。
リボ払いは、利用者を陥れてカード会社を優遇する方法なので、利用者側のメリットはゼロです。
リボ払いは絶対に利用しないと思っていても、勝手に設定されてしまうこともあるので注意が必要です。
カード会社としてはリボを沢山使ってもらった方が儲かるので、少しでも多くの人に使ってもらうように様々な方法でリボ払いにしようとしてきます。
リボ払いの支払いができなくなるとどうなるか
2ヶ月以上滞納すれば強制退会となり、カードが使えなくなります。リボの残債はそのまま継続して請求されます。
強制退会後も支払いできずに滞納していたら、残債を一括請求されます。更に支払いを拒否する場合は法的措置(差押え)がとられます。
支払う意思はあるけれど、支払えなくなったという悪意が無い場合、法律の専門家に相談して債務整理するしかありません。
借金の利息を止めたり、借金自体を圧縮して返済額を減らしてもらうなど、借金の解決方法はいくつかあります。一番の劇薬は自己破産ですが、これは最終手段です。
以下、リボ払いに関する掲示板にあったコメントです。リボ払いの怖さを端的に表してくれています。
リボ払いの返済地獄から抜け出す方法
まず、今支払わなければならない金額については、全額返済するということを前提として考えます。
使っているカードが自動的にリボ払いになっていたことを知らなかったとはいえ、使ってしまったことは事実なので、全額返済目指して頑張るしかありません。
大事なのは1日も早く返済を終えることです。金利は返すまでの時間が長くなるほど膨らんでいってしまうので、一刻も早く返済を終えるということが必要です。
これが傷を浅く終わらせる唯一の方法です。では、全額返済に向けてどうすればいいのか。
クレジットカードを解約する
クレジットカードとETCカードは今すぐハサミを入れて下さい。最初にハサミを入れることで諦めが付きます。その後すぐにクレジットカードの解約手続きをします。
クレジットカードを使い続けていると「お金を使っている」という感覚が希薄になってお金を使い過ぎてしまい、余計な支払いが増えてしまいます。
現金で生活することによって財布の中身、口座残高が数字で常に見える状態にしておくと、支出に対してシビアになります。
固定費を見直す
食費を削ったり、1円でも買物を安く済まそうというのも大切ですが、重要なのが「固定費の見直し」です。
例えば、スマホを大手キャリアから格安SIMに乗り換える、不要な保険を解約する、家賃の安い部屋に引っ越す、サブスクを解約する等です。これらを紙に書き出します。
なぜ紙に書き出すのかというと、全体を見渡せるからです。「これは絶対に必要だけど、これは不要」「これを削れるならこっちも削れるはず」というように、相関的に考えることができます。
また、書き出すことによって、どれだけムダ遣いをしていたかを「見える化」し、猛省のきっかけになるからです。
親族に頭を下げてお金を借りる
リボ払いは、長くなるほど危険です。返済のためには元金を減らさないといけません。元金を一気に減らす方法が多額を一気に繰り上げ返済することです。
100万円のリボ支払い残高があるなら、できれば親族に100万円を借りて、できるだけ早く返すのがベストです。100万円全額でなくても、10万円でもいいです。
とにかくまとまったお金を借りて、返済に充てることがリボ払い地獄から抜け出す唯一の方法です。
繰り上げ返済をする
毎月固定で支払っている金額を見直すことは、生活費の節約として効果的です。このような節約から浮いたお金を5,000円でも多く返済に充てるようにして下さい。
たかが5,000円かもしれませんが、これが毎月積み重なると大きな効果になります。
例えば、元金100万円をリボ払いで毎月2万円の返済をすると考えた場合、返済の総額は1,565,672円、返済回数は79回、完済までに6年5ヶ月かかる計算になります。
ここに月々の返済額に5,000円を足して25,000円にして計算すると、返済の総額は1,384,847円、返済回数は56回で、4年8ヶ月となります。
返済の総額が約18万円も違うことになり、返済回数も約2年短くなります。
なので、毎月の返済額を少しでも多くすればするほど効果が大きくなります。そしてボーナスなどの臨時収入は全て返済に充てて、一日でも早く完済するように心がけます。
収入を増やす
勤め先が副業を許可しているなら、副業をして収入を増やすということも返済額を増やす1つの方法です。また、家にある不用品を売って、そのお金を返済に充てます。
副業が禁止されている場合、住民税や確定申告といった税務上の手続きにより、会社の経理担当者に副業していることは、ほぼ確実にバレます。
まとめ
「リボ払い」は最低限の返済金額でクレジットカードの利用額を支払う方法ですが、超高金利や長期間の返済がデメリットです。一方メリットは皆無です。
リボ払いを早く終わらせるには、クレジットカードを解約したりスマホを格安SIMに変えたりすることで固定費を見直し、場合によっては副業による収入増加などの対策が必要です。
債務整理には過払金請求、個人再生、任意整理、特定調停、自己破産の方法があります。特に自己破産は借金が帳消しになるという強烈な効果がありますが、最後の切り札です。
債務整理のメリットは借金の減額/免除と再出発ですが、デメリットは信用ブラックになることや、職業制限があります。